印鑑と朱肉
法人の設立の際に最低限必要になるのは法人実印です。
当事務所では印鑑のご注文も承っております。
素材も
- 柘植
- 薩摩本柘植
- 黒水牛
- オランダ水牛
- オランダ水牛(純白)
など御要望に応じてご注文が可能です。
印鑑について
設立の際には法人実印があれば事足りますが、その他、設立後に使用する物としては
- 銀行印
- 角印
- ゴム印
などがあります。
銀行印は設立後に法人名義の銀行口座を作ることになるため、これも最低限用意されておいた方が良いと思います。
角印は領収書の押印などに使用できます。
領収書の押印は法人の実印を使用しても問題ありません。
実印と角印をそれぞれ保有し、使い分けているケースが多く見られますが、持つ持たないは自由です。
ゴム印は郵便物を出す際やちょっとした書類を作成する場合などに便利かと思われます。
商号・住所・電話番号・FAX番号・メールアドレスなど記載しておきたい文字を自由に設定してゴム印を作ることが可能です。
機械彫り?手彫り?
現在はネットで色々なお店が通信販売を行っています。
ご自分で印鑑を購入される場合はネットで「法人印」「法人実印」などのキーワードで検索すると幾つものお店を比較検討できます。
ここ最近は値段も安くなっており、法人実印+銀行印+角印+専用ケースがセットで1万円もあれば購入できます。
もちろん、印鑑の材質により値段は前後しますが納期も1週間以内が殆どで大変便利になりました。
これらの印鑑は機械彫りで仕上げます。
機械彫りだからと言って雑なものではなく、印影には全く問題ありません。
ところで、皆様は手彫りの印鑑で捺印された印影をご覧になられたことがございますでしょうか?
私も最初に見るまでは「そんなに違いがあるものなのかな?」位に思っていました。
が、手彫り印鑑の印影を見たときは「こんなに違うの!?!?」とビックリした覚えがあります。
言葉で伝えるのは難しいのですが、印影が非常に綺麗です。
手彫りの印鑑は職人が1本1本その手で彫るため、ある意味、それ位の違いがあってもおかしくはありません。
値段は最低でも1本あたり2~3万円と高額にはなりますが、印鑑にこだわりたい方は手彫りの印影を一度はご覧になられたらと思います。
ただし、手彫り作業のため注文から仕上がりまでには数週間要する場合もあります。
手彫り印鑑を購入する場合は時間の余裕を持ってご注文されることをお勧め致します。
朱肉
こちらは雑談的な話になりますが、印影の話を書きましたので少しだけ触れておきます。
朱肉と言えば現在はインクタイプの物が殆どです。
インクタイプの朱肉は何と言っても渇きが早いため、すぐに押印した書類を使う場合や複写式の書類に押印するときなどは2枚目以降の印影が滲みにくいので便利です。
しかし、こちらも「印影」という視点で考えた時にインクタイプの物と違いが出る朱肉があります。
「印泥」というものをご存知でしょうか?
「印肉」とも呼ばれたりするようです。
昔は一般的に使用されていましたが、現在はインクタイプが主流のため一般の文房具屋さんなどでもあまり見なくなりました。
この「印泥」で押印すると印影の雰囲気がインクタイプの物と異なります。
こちらも言葉では表現が難しいですが、印影がより鮮明(綺麗)になります(あくまでも私的な感想です)。
値段は直径が5~6センチ程度のもので2千円ほどします。
「印泥」は印影の色と鮮明さが綺麗なため、私も場合によっては使用しています。
しかし、「印泥」には
- すぐに乾かない
というデメリットがあります。
よって、押印した書類をすぐに使用したい場合や複写式の書類には向いていないと思われます。
もう一つ挙げるとするならば
- 手入れを要する
という点です。
「朱肉を手入れ?」と思われると思いますが、「印泥」は定期的に「こねる」必要があります。
こうしたことから「印泥」を使うにはそれなりの手間がかかります。
しかし、手彫り印鑑と同様に「違い」がハッキリと分かりますので、興味がある方は一度お試し頂くことををお勧め致します。
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